やってきました。九州は熊本県阿蘇。
カルデラの中にある街とのこと。
ご覧の通り空港からの移動中、火山の山肌がダイナミックに出現。
初日は北海道から移動のみで、阿蘇の温泉宿に宿泊。
火の国と呼ばれ、温泉も芯から温まる泉質。
今回の目的は、北海道からの『障がい者の多様な社会参加促進事業』を請け負う
一般社団法人 北海道総合研究調査会(HIT)さんの事業で依頼で同行しています。
実は先日、HITさんより当社の精油事業、自伐型林業事業でヒアリングを受け、
羊蹄山麓就労支援部会にて座談会でお話して参りました。
↑NPO法人ともにさんの記事より。
まずは大分県竹田市『障がい者サポートセンターやまなみ(就労継続支援B型)』さんへヒアリング。
正直、就労支援B?Aもあるの?というような私でしたが、今回の視察を通して障がい者福祉の現場、制度、課題について色々と知ることになりました。
こちらの事業所では、植林の分野で利用者さんが昨年活躍しました。
立派な林業と福祉の連携であると感じました。
背景には、伐採後の植林の人員が全国的に不足していることや(苗木も足りていない)
体を動かしたり、森の空気を体に取り入れることは健康にも良い影響があること。
そして大分県では伐採後の再造林をバックアップを森林組合がするような
他県であるような関係があまりないとのこと。
熊本県では植林請負専門のNPOもあるとのこと。
それくらい全国的に植林は手が回っていない状況といえる。
逆に言えば、植林の分野には伐採が進もうとしている時代において、多くのチャンスがある状況と感じる。自伐型林業をしている身としては複雑だけど。
まさに再造林の人手不足においての社会問題があるので
救世主ともいえる立場でのお仕事を障がいのある方がした。と感じる。
今回は、同じく竹田市にて木材業を営む『堀木材』さんの女性社長志賀氏からの提案から始まった
林業と福祉の連携企画であった。
木材業者とは思えないくらい、女性ならではのスタイリッシュなオフィスでした。
親戚に障がいを持つ子供がいること、再造林の課題に対してどうにかしたいという想いから、
県の職員に企画を相談し、やまなみさんとのコラボで、チャレンジに至ったとのこと。
やまなみさんには、本田さんという支援員の方がいて、元森林組合職員でもあるという。
なんとも心強いサポートもあったため実現に至ったのではないかと考える。
県職員の米木さんは、九州大学時代、佐藤宜子先生から教えを受けたとのこと。
植え付け現場。食害がこちらも猛威を振るっていて、実証試験を兼ねて、生分解されるガードをつけての植林をしたそう。
実際に作業の際は、予想よりも皆さん作業が早く、苗の供給が間に合わない場面もあったそう。
課題としては、植え付ける間隔はロープを張ってわかりやすかったが
深さについての基準を示す道具がなかったため、次回は用意したいとのことでした。
続く